ところが、友人が描いたタコの絵を見たことをきっかけに、タコの魅力に取り憑かれてしまう。 それ以来、母はさかなクンを毎週のように水族館へ連れていってくれたそう。 タコの水槽の前から離れないさかなクンを、母はただ静かに見守ってくれていたんだとか。普通なら「他の水槽も見ようよ」、なんて言ってしまいそうだけど…! タコを見続けて水族館に閉館までいたさかなクンは、母からあるプレゼントを渡された。 「お土産買っといたよ」と1枚の下敷きを渡され、今度はそこに載っていたウマヅラハギの虜となったさかなクン。 「お魚が大好きになるきっかけになった、下敷きだったんですね」 「『(魚のことを)教えて!』と、僕に聞いてくるというより」 「『本当にかわいいね』『本当に美味しいね』とか、一緒になってワクワクしてくれる」 「応援しつつも、タコがくれる感動や、お魚がくれる感動を…共感してくれていました」 さかなクンが何気なく発した言葉に対し、「それを人が聞いたら、傷つくんじゃないの?」「もし、そんな風に言われたらどう思うの?」などの言葉をかけていたんだそう。 「何気ない言葉でもひとつひとつ、ちゃんと考えて話さないといけないんだと思いまして、本当にそれはすギョく、ありがたかったなと思います」 さかなクンの優しさは母譲りだったんだ…(感動) のびのび育ててもらったと話すさかなクン。 10年前に母から「自由に泳がせたら、本当にお魚になったね」という言葉をかけられたことを、嬉しそうに明かした。 「さかなクンの素敵なお人柄はお母さまの素晴らしいお人柄からなんですね」 「母にとってのいい子ども、いい人間にしないように、さかなクンさんのお母さまを参考にがんばります」 「お母さまのような子どもを100%信じてあげられる人が増えたらいいな」 などの称賛の声が寄せられている。

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